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「009」そしてどこかで聴いたBGMについて
10月から放映されているアニメ「サイボーグ009」は、周りの評判が大変良いようです。作画が丁寧だし、キャラクターも原作より細かく描かれている(とくに第4話の芸の細かさは特筆もの)。2,3話を観て「キカイダー(アニメ版)に比べるとずっと落ちるね」といっていた加藤龍勇氏も4話を観たあとは「反省しました」と電話でいってきたほど(笑)。
5話目のラストの囲碁は、たぶん004→市やん(「佐武と市」の)のお遊びだろうし、そういった作り手の仕掛けも楽しめる。まあ、音楽(小室サウンド)に違和感あり、という声以外は全体的に好評ですね(10代や20代の感想も知りたいけど)。
そうそう、音楽といえば16日に放映された「たけしの誰でもピカソ/石ノ森章太郎特集」の冒頭に流れたのは「009」ではなくどういうわけか「エンジェルリンクス」のBGMでした(笑)。
アニメのBGMが情報バラエティなど各種の番組でよく使われているのは周知の事実ですが、実はどういうわけか「エンジェル」の曲は毎週々々1〜3回くらい聴いています。これは何百というアニメ作品数を思えば、非常に高い頻度だと思うのですが、何か理由でもあるのでしょうか。謎です。
もっとも、こんなことに気づくのは作曲した佐橋俊彦氏か、私のような関係者だけでしょうけどね。
(2001.11.19記す)
2001.11.22 ◇to page top
最近買った本とDVDソフト 10月編 (価格は税別)
1「城」澁澤龍彦 河出文庫 650円
2「ナポレオンを創った女たち」安達正勝 集英社新書 680円
3「ラーメンの経済学」河田剛 角川書店 571円
4「百貌百言」出久根達郎 文春新書 700円
5「植物民俗」長澤武 法政大学出版局 3200円
6「きれいな猟奇」滝本誠 平凡社 2500円
7「三字熟語語源小辞典」加納喜光 講談社 1600円
8「少年画報大全 昭和23年→昭和46年」本間正幸監修 少年画報社 2762円
9「マンガ世界戦略」夏目房之介 小学館 1500円
8にはIFCONのところで少し書いた「飛行戦艦」ネタの漫画が紹介されている。くわしくは、時間のあるときにやります。
9はタイトル通りの研究書。じつは我が家にもマンガやアニメにくわしいイタリア人留学生が遊びにきたことがある。いろいろと面白いエピソードがありますので、それもまたべつの機会に書きます。
10「アカツカNo.1赤塚不二夫の爆笑狂い」イースト・プレス 1900円
11「D.D.D.」Vol.9 メディア・ワークス 2000円
12「僕のかわいい上司さま・完結編」小池田マヤ 双葉社 571円
13「ソウルテイカー魂狩コンプリートバイブル」メディアワークス 1000円
11はフィギィア写真とイラスト中心のややアダルティのムック。この中では麗(うららか)の「闘猫場インフェルノ」がお気に入り。
12は、芳文社の雑誌に連載していたものが、「すーぱータムタム」に続いて別の出版社から完結編が出たもの(連載終了から2年半も待たされた)。今回は初出誌がきちんと載っていてホッとした。
13は「ハライ亭のいっぽんめん」まで用語解説に載っている点がポイント高し。
番外。
瓦敬助のマンガ「菜々子さん的な日常」の2巻目が待ちきれなく、掲載誌の「メガキューブ」Vol.8(コアマガジン 680円)を買う。「メガストア11月号増刊」とのこと。ちなみに「菜々子さん」というのは、色っぽいシーンは毎回あるのだが、18禁の内容ではない。しかし、掲載誌は成年向けだし、単行本もその表示がしてある。個性的な絵とキャラが気に入っています。
今回買った「メガキューブ」では他に湊谷俊作の「エス21号」がよござんした。今度この人の単行本を探してみよう。こっちはちゃんと18禁(笑)。しかもSF。
それにしても「メガキューブ」はいろいろと情報量が多い。「猫だまり」という猫好き作家のリレーエッセイ(マンガ)も第8回目。
次はDVDソフト。
14「学園戦記ムリョウ」Vol.3(6〜8話) 5500円
15「ハンニバル」スペシャルボックス 9800円
16「殺しの烙印」 4700円
17「野獣の青春」 4700円
15には劇場公開版とは違う、もうひとつのラストが収録されている。
16は私のとても好きな作品。真理アンヌ、いいっス。
17には小林昭二が出演している。「ウルトラマン」「怪奇大作戦」「仮面ライダー」シリーズ、晩年には「ガメラ2」にも出演していた日本特撮シーンを語るには外せない役者だが、この作品には悪役としての出演で女をいたぶるシーンあり(!)。ムラマツキャップがあんなことやこんなことを(笑)。
ちなみに、出ているはずの「ソウルテイカー」Vol.4は何故か見当たらず。
自分では本を買わない作家として有名な岡本賢一氏から「伊吹さんは金遣いが荒い」といわれる(笑)。置く場所がないから、これでもずいぶんセーブしているんですがねぇ。ホント、日本は土地代・家賃が高いし、地震が多いし、湿気が高い。本好きにはデメリットの多いところです。それでも買わずにはおれん。もちろん岡本氏も、これからはきちんと自分で本を買うように。そうでなくても出版界は大変なんだから。
(2001.11.4記す)
2001.11.18 ◇to page top
インフォメーション。
11月18日(日)、久しぶりに「コミティア」に出展します。
といいつつ、SFファンジンの新刊はまだ出来ていませんので、苦肉の策として「猫耳戦車隊/第608戦車中隊設定記録」をまた少し増刷しました。薄いコピー本なので、小回りの利くところが便利。御希望の方はぜひいらして下さい。品切れの際は御容赦を。
(註・「コミティア」はオリジナル創作誌専門の即売会。商業作品のパロディ等は販売できませんが、作家本人が作ったものはそれが可能となります。最近はプロ作家の方も多く出展されている模様)
コミティア 11月18日(日)
有明ビッグサイト 東3ホール
スペースNo.53a 「パラドックス」
11時〜15時半
(当日は別の即売会も併設されていると思いますので、お間違いのなきよう)
(2001.11.7記す)
2001.11.8 ◇to page top
IFCONに行ってきました。
3日、東京文京区ふたき旅館。
IFCONは、架空戦記ファンの方々が主催しているコンベンションです。
ゲストということで、橋本純さんと御一緒にインタビューを受けることに。デビュー作は本当はファンタジーのはずだった、というのはこのサイトでも書いていない初公開のネタでした。
あとはアメリカのトンデモ戦記「第七の空母」の発掘から刊行にこぎつけるまでの裏話、大昔の漫画雑誌で見つけた梶原一騎原作の「飛行戦艦大和」(しかも潜水機能付き)ネタなどでウケをとれましたので良しとしましょう。アッという間の1時間でしたね(飛行戦艦ネタはいずれ詳しく書きます)。
それにしても橋本さんや中里融司さん、月一冊ペースというのは羨ましい。皆さん忙しいところをみると、このジャンルはまだ続くようです(スタッフ、参加者の方の様子を見ていると、ジャンルの広がりと深さを感じさせるところもあり)。
(「猫耳戦車隊」の続編は書く予定無しといって、多く(?)の人をがっかりさせてしまいましたが、来年は短編を一本書こうと思っています。詳しくは来春ころに……)
私は、仕事やら体調やらもあって3日の夕方に帰りましたが、楽しいイベントでした。
ところが――。帰ってみると、プレゼント用に持っていった昔の同人誌がカバンの中に入っている! そしていつも飲んでいる薬「ガロール」の瓶がない! 己のうかつさを呪うことしきり。
(2001.11.4記す)
2001.11.5 ◇to page top
近況です。今回は仕事方面。
現在執筆中の「奇想艦隊」(仮称)ですが、大変難航しとります。今までにないものを書こうとして手間取っているのと、他のいくつかの作業を重ねてしているためです(根本的に筆が遅いという理由もあるが)。現時点で年内の発行は無理ということが分かっていて、出るのは早くても来年の1月下旬となりそうです。妙な架空戦記(もはや架空戦記ではない、と自分では思っている)をお望みの方は、もうしばらくお待ち下さい。
つい先日、富士見の担当(た)さんと打ち合わせ。
「ドラマガ増刊ミステリー特集号」に載せた「新変格探偵の冒険と暴投」のアンケート結果は、賛否まっぷたつ! 「サイコー!」と書いて面白がってくれる人もいれば、「ワケわからん」という人もあり。まぁ、この辺は予想どおりです。ありがたいことに前者の人が若干(?)多いようなので、来年後半には長編化してミステリー文庫から登場、ということがあるかも(前半は、すでに予定がぎっしりなので)。
ちなみに、(た)さんから聞いた話によると「超探偵ハヤブサ」の紙谷龍生さんが「新変格」と前作の「黄金の血脈」を気に入ってくれていて、いろいろと宣伝して下さっているとか。有り難いことです(気のせいか、なんか同業者ウケするものばかりを書いているような……)。
なんでも紙谷さんは女子プロレスのアルシオンにハマっているそうです。私も数年前はJWPにハマっていて、海外までおっかけやってたし、どこか同じ匂いを感じさせたのも。「風上にまわったのが、お主の運のツキよのう」というやつでしょうか(古いね、どうも。笑)
ちなみに「ドラマガ」の次の増刊号の特集は、私の意表をつくものでした。スケジュール的にはかなり苦しいですが、是非やりたい! とりあえずお声もかかったので、これから案を練るつもり。実現すると良いな。この件については、まだ解禁日まで秘密ということで。
(2001.10.30記す)
2001.11.1 ◇to page top
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