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ドラマ常識のウソ
今日は7時に起きられたおかげで、数週間ぶりに『仮面ライダーカブト』を観ることができたのだけど、例の「ウソ」をまた目撃してしまった。
人を当て身一発で気絶させるシーン。
思えば、そんなシーンは、現代劇、時代劇、アニメ、マンガ等で何百回と見てきた。
しかし、それは真っ赤なウソ。
ボクシングにくわしく、御自身もジムでトレーニングしている友人がmixi日記などで度々指摘していることだけど、人間は当て身(ボディプロー)では気絶しない。
気絶させるためには頭部に加撃しなくてはならない(それも威力と正確さが必要)。
まあ、リアリズムがすべてでは無いし、作劇上一発で気絶してもらいたい「都合」もある。何より、女性のテンプルやジョー(あご)を殴るのは生々しすぎる。
それでも、ここで安易な手法を使うかどうか、そろそろ作り手は考えた方が良いかもしれない。
もうひとつ。
数日前にやはり別のマイミクさんがmixi日記で指摘していた、ミステリ常識のウソ。
作中に切断された死体が出た場合、ほぼ100パーセント
「死体の切断は女性には無理」
という意見が出て、容疑者リストから女性は削除される。
しかし、現実には(ちょっと前にも事件があったとおり)、女性単独犯による首の切断が行われているのである。
もはや「女性には無理」という論理展開にはリアリティがないのだ。
そういう意味では横溝正史はえらかった。某有名作品では、アノ人が堂々と斧を振り下ろしているもんね。
2006.5.21 ◇to page top
曽我町子さんを悼む
声優・女優として活躍した曽我町子さんが、7日未明、病気のために自宅で亡くなったそうです。享年68歳。
お悔やみ申し上げます。
mixi日記でも追悼をしたところ、多くの方からコメントをいただきました(漫画家率が高し)。印象に残る役としては、オバQとヘドリアン女王が人気を二分した結果に。
私も追悼として、昨夜は藤子・F・不二雄先生の「劇画オバQ」を読み返しました。もの悲しい話ですが、うちにある「オバQ」はこれだけなので。
『オバケのQ太郎』の漫画とアニメですが、権利関係その他の問題で、事実上封印されて久しいです。漫画史・アニメ史的にも欠かすことのできない作品だと思いますので、一ファンとして、関係各者はぜひ復活に向けて動いて欲しいものです。
2006.5.8 ◇to page top
最近入手した本やDVDソフト 2006年4月編
値段は税抜きだったり、税込みだったり、ネット通販のセールス期間中だったり、それぞれです。DVDの新譜はみんなネットで買っているので、実際はもっと割引されています。表示金額はあくまで目安ということで。
○『少年A 矯正2500日全記録』 草薙厚子 文春文庫 470円
○『悪役レスラーは笑う』 森達也 岩波新書 780円
○『プリオン説はほんとうか?』 福岡伸一 講談社ブルーバックス 900円
○『99.9%は仮説』 竹内薫 光文社文庫 700円
○『物語 チェコの歴史』 薩摩秀登 中公新書 820円
○『バルバロッサのプレリュード』 マクシム・コロミーエツ&ミハイル・マカーロフ 小松徳仁訳 大日本絵画 2000円
○『WWT WWU Uボート パーフェクトガイド』歴史群像シリーズ 学研 2000円
○『潜水艦戦争 1939−1945』上巻 レオンス・ペイヤール 長塚隆二訳 ハヤカワ文庫 740円
○『潜水艦戦争 1939−1945』下巻 レオンス・ペイヤール 長塚隆二訳 ハヤカワ文庫 740円
○『イギリス軍用機集 1931−1945』 野原茂 グリーンアロー出版社 2190円
頑固な保守性と先見性がビミョーに合わさったところがイギリス軍の特徴。アイディア倒れに終わったデファイアントやロック戦闘機って、けっこう好きなんですけどね。
○『地球の静止する日』 ブラッドベリ、スタージョン他 中村融編 創元SF文庫 1000円
映画化された原作短編を集めたアンソロジー。
○『都市伝説セピア』 朱川湊人 文春文庫 500円
○『月ノ浦惣庄公事置書』 岩井三四二 文春文庫 700円
○『美女で野獣』8巻 イダタツヒコ 小学館 533円
○『蟲師』7巻 漆原友紀 講談社 590円
○『美味しんぼ ア・ラ・カルト』6巻「スパゲッティ&ワイン」 雁屋哲+花咲アキラ 小学館 552円
○『BLACK LAGOON』5巻 広江礼威 小学館 533円
DVD
○『舞−乙HiME』4巻 小原正和監督 6800円
○『放射能X』 1953年 ゴードン・ダグラス監督 1500円
○『エクスプローラーズ』 1985年 ジョー・ダンテ監督 1500円
SF映画2本は、廉価版。
『放射能X』(ゴードン・ダグラス監督 1953年)は、核戦争の恐怖が強かった50年代に多く作られた、放射能で巨大化した怪物が登場する映画の1本(最初の『ゴジラ』もこの流れ)。
タイトルはアレ(ちなみに原題は「Them!」)だし、出てくるのは巨大アリだが、ストーリーはよく出来ている。『エイリアン2』は、ここからたくさん持ってきていると思う。
『エクスプロラーズ』(ジョー・ダンテ監督 1985年)
少年3人が主人公の、いわゆる「裏庭の宇宙船」もの。このジュヴナイルSF調がたまらん。営業上、仕方ないとはいえ、リバー・フェニックス(故人)やイーサン・ホークといった名前ばかりを強調したパッケージは気に入りませんな。
この2本はともに、自分の中ではSF映画の原点を感じさせる、ストライクど真ん中の作品。まあ、変化球や暴投も好きなんですけどね(笑)。
2006.5.1 ◇to page top
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