SFのカバー画集が出ないものか
mixi日記でハヤカワや創元の古い表紙を紹介している人がいたので、コメントを書いていたら、古いことを思い出した。
昔作ったファンジン(『PARADOX39号/特集ファンタジー・ジャンクション』 1996年)にレイ・ブラッドベリの『何かが道をやってくる』に関する短い評論を掲載した。そのページのデザインを決めるときのエピソードなのだけど、そのまま編集者(私)の文を引用してみよう。
創元SF文庫の『何かが道をやってくる』には、3種類のカバーイラストが存在する。最初は昔からのファンにはおなじみの司修によるミドリムシのような線画の表紙。そして、1996年現在の吉永和哉によるおしゃれな表紙。たしか、このあいだにもう1種類あったはずだと思い出し、古本屋をまわってみたが見つからなかった。版元の東京創元社に電話してみたところ、そのヴァージョンは短期間のみ使われ、なんと肝心の社にも残っていないという。……というわけで、その表紙の本をお持ちの皆さん。とても貴重ですぞ。(同号P97より)
作品にもよるが、創元にしろ、ハヤカワにしろ、文庫のカバーイラストは、2代目、3代目と代を重ねているものが多い。
お気に入りの作品については、その度にまた買うこともしばしば。……というのは昔の話で、最近ではカバーが変わったことも知らなかったりする(田舎の書店では、フェアもやらないので)。
前々から思っているのだけど、歴代の表紙を集めたカバーアート画集を出して欲しいもの。単に画集というだけではなく、立派なSF史の資料本となるはずなので、実現を切に願いますよ。
2006.1.12 ◇to page top
最近入手した本やDVDソフト 2005年12月編
あけましておめでとうございます。
新年早々、なんだかんだと急に忙しく、恒例の買い物リストのみということで……。
でも、こうしてリストを作成しているおかげで、同じ本を2冊買うということがなくなりました(笑)。
問題は、買ってもなかなか読めなくて、積ん読が溜まる一方ということ。
何度も書いていますが、今年こそはモノを買うペースを落としたいものです(^_^;)。
ではいつものように――
値段は税抜きだったり、税込みだったり、ネット通販のセールス期間中だったり、それぞれです。DVDの新譜はみんなネットで買っているので、実際はもっと割引されています。表示金額はあくまで目安ということで。
○『誰も読まなかったコペルニクス』 オーウェン・ギンガリッチ 柴田裕之訳 早川書房 2190円
○『新しい物性物理』 伊達宗行 講談社ブルーバックス 1040円
○『奇人と異才の中国史』 井波律子 岩波新書 700円
○『安田講堂』 島泰三 中公新書 1029円
○『シャルルマーニュの時代 フランク王国の野望』 デヴィッド・ニコル 桑原透訳 新紀元社 1000円
○『中世ドイツの軍隊 1000−1300 神聖ローマ帝国の苦闘』 クリストファ・グラヴェット 鈴木渓訳 新紀元社 1000円
○『戦場のスイス兵 1300−1500 中世歩兵戦術の革新者』 ダグラス・ミラー 須田武郎訳 新紀元社 1000円
○『グスタヴ・アドルフの騎兵 北方の獅子と三十年戦争』 リチャード・ブレジンスキー 小林純子訳 新紀元社 1000円
○『フリードリヒ大王の歩兵 鉄の意志と不屈の陸軍』 フィリップ・ヘイソーンスウェイト 稲葉義明訳 新紀元社 1000円
○『第二次大戦のF4Uコルセア エース』 マーク・スタイリング 武田秀夫訳 大日本絵画 2000円
○『太平洋戦線のP−51マスタングとP−47サンダーボルト エース』 ジョン・スタナウェイ 梅本弘訳 大日本絵画 1800円
○『KV−1&KV−2重戦車 1939−1945』 スティーヴ・ザロガ&ジム・キニア 高田裕久訳 大日本絵画 1300円
○『パンター中戦車 1942−1945』 スティーヴン・ハート 山野治夫訳 大日本絵画
○『さまよう薔薇のように』 矢作俊彦 角川文庫 580円
○『月と狂言師』 谷崎潤一郎 中公文庫 820円
○『博士の愛した数式』 小川洋子 新潮文庫 438円
○『クリスタルサイレンス』上下巻 藤崎慎吾 ハヤカワ文庫JA 各760円
○『プリンセスメーカー4』 すずきあきら MF文庫J 580円
○『デスノート』9巻 大場つぐみ&小畑健 集英社 390円
○『ドカベン スーパースターズ編』10巻 水島新司 秋田書店 390円
○『はじめの一歩』74巻 森川ジョージ 講談社 390円
○『委員長お手をどうぞ』2巻 山名沢湖 双葉社 600円
○『ガンスリンガー・ガール』6巻 相田裕 メディアワークス 550円
同人誌
○『菜々子さん的な日常 脱出編』 瓦敬助
DVD
○『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 アラン・パーカー監督 1490円
○『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』 スティーヴン・ソマーズ監督 1490円
○『太平洋航空作戦』 ニコラス・レイ監督 476円
○『惑星大怪獣ネガドン』 粟津順 脚本・監督・制作 3200円
2006.1.1 ◇to page top
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