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「桃太郎侍のセリフは3行まで」
「ひとーつ、人の生き血をすすり。ふたつ、悪業三昧。みっつ、醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう、桃太郎」
何日か前、昼にTVを観ていたら「桃太郎侍」の原作者、山手樹一郎が紹介されていた。その日は、1940年に「桃太郎侍」の新聞連載がスタートした記念日とのことである。
元編集者の山手は、読みやすさを考え、
セリフは3行以内
地の文は5行以内
という鉄則を守ったという。
(ちなみに同じ年には〈キャプテン・フューチャー〉が発表され、零戦も飛んでいる)
余白をつくり、読みやすさを心がけるというのは、かなり昔から行われていたんですなぁ。
75年に亡くなった梶山季之なんかは、ワンセンテンスで全部改行していたし。
(『根ピューだあ 梶山好色機械学』という本を持っていました。SFです。きっぱり)
まあ、私は改行が少なく、字が詰まった本でも平気です。
程度問題ではありますが、改行が多く、下半分が真っ白の小説だと、損した気分になっちゃうんですよ(文字どおりのライトノベルか)。
でも、例外はやはりPC画面でしょうね。
何といっても、読みにくい。
mixi日記でも、長文を余白なく書き込んでいるものは、よほど興味をひく内容でない限り(それも冒頭で分かるようになっていないと)、スルーしてしまいます。
昨夜はNHKで「ケータイ短歌」の特集をやっていましたが、こうした傾向はますます強くなりそうですね。
2005.3.19 ◇to page top
愛情と友情、非情
『舞-HiME』第23話、「愛情と友情、非情」をようやく視聴しました(北海道は関東より6日遅れ)。
執行部長・珠洲城遙ちゃんの漢らしい散りぎわと、狂気に足を踏み込んだぶぶ漬け会長の対比が良かった。試合に負けても、勝負には勝ったというやつでしょうか。
この1週間は、ネット上でも「でぼちん、でぼちん」「遙ちゃん、遙ちゃん」の大合唱でしたからね。いま、キャラクター人気投票をやれば、トップ3に入れるのではなかろうか(前回の公式サイトのやつでは9位)。
事前にプロデューサーから戴いていた初期の構成案との相違点はふたつ。
☆混乱した学園を沈静化させるため、クーデターを敢行(いや、クーデターって……)
☆雪之がHiMEであることを知ったあと、プライドの高い遙は「何故、あたしじゃなくてあんたなのよ!」と雪之に詰め寄る。
変えて正解でした。
(この初期構成案は秋田書店から出ているムックに出ているのかな?)
クーデター云々はただでさえ複雑化したストーリーには不要だろうし、少ない残り話数でできるものじゃない(そもそもHiMEたちの戦いに関連してこない)。
残り少ないといえば、バトルシーンの省略が多すぎることの不満もちらほら。でも、この辺は展開のテンポもあるので難しいところかな。急ぎ過ぎと加速感、どちらを感じるかの差。とにかく主人公の舞衣のバトルは、しっかり描きこんで欲しいものです。
(願わくば、『少女革命ウテナ』の最終回のようにはなりませんように。『ウテナ』は好きな作品なんですけど、最終回の途中が間延びするところがイヤなんです。傷ついたウテナはほとんど動かないし)
早くも関東では、木曜の深夜、第24話「コイ・ハ・タタカイ」が始まりますね。次回予告では、一見、舞衣の幸福そうな生活が描かれていますが、シリーズ最大の修羅場が待ち受けているそうですよ。
(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
2005.3.17 ◇to page top
海賊に襲われる!
マレーシア、ベナン島沖のマラッカ海峡で日本のタグボートが海賊に襲われた。
日本人2人を含む3人がさらわれ、いまだ行方不明だという。
「現代に海賊なんて」と思う人もいるかもしれないが、この海域は海賊がよく出没することで知られ、日本船も被害に遭っている。例のスマトラ沖地震の調査船だって狙われる可能性がある。
海賊たちはライフルや自動小銃、対戦車ロケット砲などで武装しているため、ちょっとやそっとでは対抗できない。
海上自衛隊の退役した護衛艦を「海賊対策」の名目で輸出できないか、と与党では検討も始まっている。
以前、「南海のゼーゴイセン」(『帝国戦記』所収)執筆のために調べたことがあるのだけど、この海域は伝統的に海賊が多い。オランダやイギリスの植民地になるはるか以前から海賊行為が行われていた。
船を襲うだけではなく、海岸の小村を襲撃し、若者をさらう。そして「奴隷市場」で売り払うということを頻繁にやっていたらしい。
奴隷といっても扱いは千差万別。中には、きちんと教育を受けさせてもらい、のちには公職に就いた人もいたという。
でも、いまはそんなことないだろう。あっても、「幼い子供を売る市場」くらい。時代が発展したとは、とても言えませんな。
(mixi日記より)
2005.3.15 ◇to page top
カルト作品?
先日、Amazonで買ったDVD2枚。
「地球の静止する日」 THE DAY THE EARTH STOOD STILL 1951
「地球の危機」 VOAGE TO THE BOTTOM OF THE SEA 1961
20世紀FOXが70周年大創業祭ということで、両方合わせて1990円。ともにオリジナル劇場予告編が付き、さらに前者には「ロバート・ワイズ監督の音声解説」「51年当時のムービーニュース」「修復前と修復後の映像比較」があるサービスぶり。お買い得です。
しかーし、気になることがひとつ。2作ともパッケージングで「カルト」に分類されていることだ。
いや、「SFクラシック」というカテゴリでは売れそうもないのは分かるけど、「カルト」というのは違和感がある。何でもマニアックなものにすぐカルトというレッテルを貼るのはいかがなものか。
一時期、「カリスマ」という言葉が流行って、やたらとカリスマ○○といわれたけど、安易なカテゴライズが多すぎないだろうか。
何でも○○オタクといって、オタクを付けるのも嫌な感じですよ。
(mixi日記より転載。mixiでは、このあと「地球の危機」に登場し、のちにTV番組にもなったシービュー号の話題がコメントで続きました)
2005.3.4 ◇to page top
最近入手した本やDVDソフト 2005年1〜2月編
値段は税抜きだったり、税込みだったり、ネット通販のセールス期間中だったり、それぞれです。DVDの新譜はみんなネットで買っているので、実際はもっと割引されています。表示金額はあくまで目安ということで。
今回は不思議なラインナップですが、それぞれ買った背景がありまして……。面倒なのでいちいち説明はいたしません(一部作者の方からいただいた本もあります)。
1『殺しの双曲線』西村京太郎 講談社文庫 619円
2『与太郎戦記』春風亭柳昇 ちくま文庫 780円
3『炎のダイエットと姉上さま』川口大介 富士見ファンタジー文庫 560円
4『放課後退魔録4 ナツメ』岡本賢一 角川スニーカー文庫 533円
5『放課後退魔録る 1』岡本賢一 角川スニーカー文庫 629円
6『恋するアンドロイド』すずきあきら MF文庫 580円
7『ドカベン スーパースターズ編』5巻 水島新司 秋田書店 390円
8『美女で野獣』6巻 イダタツヒコ 小学館 533円
9『夕凪の街 桜の国』こうの史代 双葉社 800円
大傑作。原爆(戦争)がテーマの作品で、ここまでスッと心に入ってくる作品はなかった。ひとりでも多くの人に読んでいただきたい。
DVD
10『舞-HiME』1巻 小原正和監督 バンダイビジュアル 5000円
11『舞-HiME』2巻 小原正和監督 バンダイビジュアル 6800円
12『忘却の旋律』7巻 錦織博監督 角川書店 5800円
13『忘却の旋律』8巻 錦織博監督 角川書店 5800円
14『KURAU』1巻 入江泰浩監督 メディアファクトリー 2800円
15『雲のむこう、約束の場所』 新海誠監督 コミックス・ウェーブ 4700円
16『地球の静止する日』 ロバート・ワイズ監督 20世紀FOX 995円
17『地球の危機』 アーウィン・アレン監督 20世紀FOX 995円
この2枚はキャンペーン中に買ったものだけど、この安さには驚いた。マーケットの規模が違うとはいえ、日本のアニメDVDももっと「勉強」してもらいたいもの。
2005.3.1 ◇to page top
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