I氏の手紙

Ibuki Hideaki Free Talk

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奇想天外! マリアナ沖海戦!!

 今年の6月は、マリアナ沖海戦から60周年。
『異説ミッドウェー海戦』(学研)のときみたいに、マリアナで1作書こうかと思ったが、すでに『邀撃マリアナ海戦』(中公)がある。『邀撃』はわりと正攻法な作風だったから、次にやるとなれば奇想路線だ。
 じつは前々から考えていたネタがある。一種の時空ものだ。
『天空魔弾』(学研)もタイムスリップ物だが、今回のポイントとなるのは時間よりも空間のほう。
 1944年6月19日、マリアナ諸島に向かっていたアメリカ軍と、同年6月6日、ノルマンディーに上陸しようとしていた連合軍が入れ替わってしまうのだ(理由は聞かないこと)。
 マリアナに向かっていた米第58任務部隊は、空母15(艦載機約1000機)、高速戦艦7、巡洋艦20、駆逐艦67隻からなる。
 ノルマンディー上陸作戦に参加した海上兵力は、旧式戦艦6、巡洋艦23、駆逐艦101、護衛艦艇61、掃海艦艇98、輸送および上陸用艦艇5500隻! さらに航空機6000機以上!
 ともに大変な量の戦力だ。同じ時期、地球の両側でこれだけの物量をそろえることができるのだから、連合国軍(とくにアメリカ)の底力は凄まじい。とくに後者の規模は文字通り「史上最大の作戦」の名にふさわしいだろう。
 だが、戦いは量がすべてではない。作戦目的に見合った兵力であるかが大事だ。同じ上陸作戦でも、マリアナ諸島とノルマンディーでは、まるで性格が違う。
 強力な高速機動部隊が果たして、あの狭い海峡で力を発揮できるのか?
 陸地といえばマリアナ諸島しかない戦場で、6000機の航空機はどうなってしまうのか?
 よれよれの日本軍、第一機動艦隊はどんな戦いができるだろうか?

 という感じの話です。
 結局、書いてはいないんですけどね。
 恣意的なストーリーを作るより、純粋にシミュレーションをやれば面白いと思うんですが……。

2004.6.22 ◇to page top


「猫耳戦車隊」情報

 シンクロニシティというか、何というか。
 トップ絵を近藤敏信さんに変えた次の日、エンターブレイン経由でオープントッパーさんとシラス道さんから、それぞれウィスカー改造キットが到着いたしました。
 ウレシー!! まことにありがとうございます

 またつい先日、Amazon を物色していたところ、マーケットプレイスで『出撃っ! 猫耳戦車隊』が1000円以上で販売されていることが判明。
 ふつうは安くなるものだが……。あっ、これはもう新刊では手に入らないということか。ちょっと喜んだあとに、がっかり。

 何度か触れていますが、「猫耳戦車隊/猫と軍艦」が掲載された『PARADOX ARCHIVES』。夏コミとSF大会のディーラーズ・ルームで販売の予定です。
 近づきましたらくわしい情報を発表しますので、御希望の方は引き続き本コーナーのチェックをお願いします。

2004.6.18 ◇to page top


SF・雑誌・雑感

 本稿は、「mixi」のSFコミュニティ・雑誌トピックに書いたものをベースにしています。

 引っ越し荷物を片づけていたら、いろいろな雑誌のSF特集が出てきました。
 とくに目をひいたのが次の2冊。

「別冊新評 SF−新鋭7人特集号」 1977年 新評社
 この7人というのは、山田正紀、かんべむさし、横田順彌、津山紘一、山尾悠子、堀晃、鏡明の各氏を指します。
 手塚治虫と萩尾望都の対談も掲載。

「ユリイカ 特集SF」 1980年 青土社
 「ユリイカ」だけあって、星新一、小松左京、筒井康隆、半村良の次には、三島由紀夫、大江健三郎、安部公房、倉橋由美子といった作家を扱っています。まだ健在な寺山修司もエッセイを寄せていて、ちょっと感動。
 「ユリイカ」はSF特集をよくやっていて、ちょっと発掘されたものだけでも「ブラッドベリ」(82)、「J・G・バラード」(86)、「P・K・ディックの世界」(91)、「ポスト・サイバーパンク」(93)などがありました。 

 この2誌をパラパラと見ていて気づくのは、執筆者の「SFの定義」発言がけっこう多いことですね。「自分のSFはこうだ!」という宣言がまず最初にある。
「雑誌は時代を映す鏡だ」という言葉もありますが、まさにそういう時代だったと思いました。
 昔はSFの定義についてあーだこーだいう人間は、面倒臭くてイヤでしたが、いまとなってはちょっと懐かしい感じですかね。

 あ、そういえば7、8年前、小さな創作系即売会でスゴイ人に出くわしたことがある。
 ガチガチの「科学小説」主義者で、ジュール・ヴェルヌの書いたものはSFだが、H・G・ウェルズの書いたものは単なる空想だというんですね。
 ちょっと話をしたところ、日本SF界のことはあまり知らなさそうでしたが、その人にとってはSFとして出されている物の大半は「眼中にない」といったところでしょうか……。
 やれやれ。まあ、人それぞれではありますが。
 ちなみに私の好きなSFの定義は、昔「スターログ」で高橋留美子さんが言っていたやつです。
 いわく「SFは半裸のねーちゃんだ」

2004.6.13 ◇to page top


6月3日の近況  mixi(ミクシィ)のことなど

 日高トモキチさんのお誘いで、ソーシャル・ネットワーク「mixi」に参加して約1カ月が経過しました。
 インターネットを始めて間もないこともあり、最初はその他大勢のひとつに過ぎなかったのですが、いまでは1日の接続回数/時間の長さともにダントツになっています。
 ハマった理由は、複数の人と旧交を温めるには最適のシステムだから。
 久しぶりに「会った」人たちとは、毎日バカ話をしています。己のネタ知識とバカセンスの限りをつくしてバトルをやっているので、消耗することしきり……。それが楽しい。

 会員制なので、匿名度が低いこともポイントですね。安心してつきあいが出来るということです。

 また、相当な数のコミュニティがあって(3日の午前現在で8200以上)、いろいろ見ているだけでも楽しめます。
 いまのところ私が所属しているのは、ネコ、ペンギン、カピバラ、部屋の生き物といった動物系。巨乳、ビキニ、めがねっこなどのフェチ系。SF、アニメ、澁澤龍彦、ペヨトル工房、モノクロ写真、シングルモルトなどの趣味系。合計24のコミュニティ。
 うち2つは自分で管理人までやっています。
「低脂肪食ライフ」は、実用的な食材や料理の情報を集めるため。けっこう役だっています。
「初期・ウルトラ怪獣番付編成会議」は、前々からやりたかった企画ですが、このmixiで実現しました。
「Q」「マン」「セブン」の怪獣をトーナメントで戦わせ、投票によって勝敗を決していくというシステム。
 どんな感じなのか、一例を紹介しましょう。これは「ピグモンVSスフラン」に投票してくれた、もきちさんのコメント。

 非戦闘員たるピグモンに分がない点は否めません。
 が、スフランの攻撃にもおそるべき弱点がありました。
 そう。相手が自分から巻きついてくれなければ、どうしようもないのです!
 これを看破したピグモンは、身体にスフランを十重二十重に巻くと、
「あ〜れ〜」と叫びながらくるくると解いていったのでした。
 スフランとしても、
「よいではないか、よいではないか」と言う他はありません。
 こうして両者は仲良く悪代官ごっこを続けたということです。

 お分かりいただけたでしょうか(笑)。
 こんな感じで楽しくやっています(もちろん、ガチンココメントもあり)。

 さて、最後にちょっとだけ仕事の近況。短いスパンのものと、長いスパンのものに着手しました。
 短い方は、まもなく発表できると思います。
 長い方は、いろいろと資料の読み込みがあるので、けっこう大変。まずは資料を発掘して、使いやすいように配置するところから始めなくては……。いまのうちに片づけておかないと、仕事部屋のエントロピーが増大して東京のときの二の舞になってしまいます。
 さらにもっと長いスパンの仕事も昨日入ってきたばかりですが、まあ、果たして本当に実現できるかは先の話。やってみたいとは思っているんですけどね。

 では、今回はこんなところで。

2004.6.3 ◇to page top


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