I氏の手紙

Ibuki Hideaki Free Talk

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コミティアにて「パラドックス・アーカイブス」販売

 5月4日 11時〜3時半
 東京ビッグサイト 東4ホール スペースナンバーB27a
 グループダンジョンさんの御厚意で、「アーカイブス」を少し置いていただけることになりました。猫耳戦車隊の短編「猫と軍艦」、そしてスペースオペラから不条理ギャグ漫画などが載っているSFアンソロジーです。頒価は900円。
 数はそう多くありません。売り切れの場合は御容赦下さい。

2004.4.30 ◇to page top


「猫耳戦車隊」フィギィア

 ワンフェスで発売予定の「猫耳戦車隊」フィギィアのサンプル(ミントと栞里、ウィスカー改造キット等)が、エンターブレイン経由で届きました。フタナやさん、シラスさん、アウトローファクトリーさん、いつも有り難うございます。
「猫耳戦車隊」といえば、最新短編の「猫と軍艦」が「パラドックス・アーカイブス」に掲載されています。今年の夏、SF大会のディーラーズ・ルームやコミケで頒布する予定ですので、2月のコミティアで買えなかった方はそこでどうぞ。時期が近づけば、くわしい情報を発表していきますので、本欄のチェックをよろしくです。
 ゆくゆくは横山宏さんの「Ma.K.」(マシーネンクリーガー/旧「SF3D」)ばりの本を出せたらよいな、と密かに(?)思っていたりするのですが……。実現するためには、ビジュアルスタッフも必要ですね。
 あっ。唐突に、2001年冬コミの森林保護ポスターが脳裏に浮かんだ。一度見ただけだけど、あれは確かに「猫耳戦車隊」でした。もう何年も前の話ですが、描かれた方を御存知の方はお知らせ下さい。

2004.4.25 ◇to page top


横山光輝氏の訃報を聞いて

 訃報を聞いて、18年前に訪れた光プロの応接間の情景が思い浮かんだ。当時入社したばかりの編集プロダクションで最初に一冊任された仕事が「鉄人28号」のゲームブック(光文社)だった。一度だけの対面だったが、完成した本を横山氏に喜んでいただけたのは嬉しい思い出だ。
 小学生のころ、従兄弟が持っていた秋田書店サンデーコミックスの「サイボーグ009」と「伊賀の影丸」に夢中になった。マンガというものを強く意識した最初の経験だ。石森章太郎と横山光輝はいわば私の原点のひとつといえる。
 中学時代は、ノートに鉛筆でマンガを描いていた。当時、マンガやウォーターライン・シリーズ(軍艦模型)の製作などで共通の趣味を有していた、河野君という友人がいた。「三国志」にくわしかった彼はある日「マンガ大戦」なる作品を書きだした。それはバビル二世とサイボーグ009をそれぞれのリーダーとした二大軍団があり、他のマンガのキャラ、オリジナルキャラを加えて戦うというものだ。個人戦あり、団体戦あり、引き抜きや戦術・戦略的な駆け引きあり、といった壮大なものだ。いまから見れば、とても中学生の作品とは思えない。現代の「スーパーロボット大戦」も真っ青の内容である。
 あまりに面白かったので、そのコンセプトをいただいて、私もキャラの組み合わせを変えて、同様のことを始めた。互いに刺激しあい、ノートは巻数を増やしていった。最終的には、それぞれ600ページくらいの大作になったものだ。
 以前、私は横山光輝作品について、「キャラクターや情緒に傾きがちな日本のクリエーターの中にあっては希有な存在」「ゲーム性の強い作品」と書いたことがあった。河野君と互いに競い合った「マンガ大戦」もそうしたゲーム性に影響された産物だ。
「鉄人28号」「伊賀の影丸」「魔法使いサリー」「三国志」「バビル二世」「あばれ天童」「闇の土鬼」……。多くの作品で楽しませてくれた横山光輝氏の御冥福を祈ります。

2004.4.21 ◇to page top


最近買った本とDVDソフト 2004年4月編

(価格は税抜き)

1「巡洋艦「大淀」16歳の海戦」小淵守男 光人社 2200円
2「黒いスイス」福原直樹 新潮新書 680円
3「江戸の旅文化」神崎宣武 岩波新書 780円
4「プチ哲学」佐藤雅彦 中公文庫 648円
5「戦艦大和誕生」上下 前間孝則 講談社+α文庫 各940円
6「やっぱり北海道だべさ!!スペシャル版」千石涼太郎 双葉文庫 476円
 北海道に戻った記念に買ってみました。うーむ、知らないことが沢山書いてある。巻末の道産子度チェックでは全20項目中、当てはまるのはたったの4つ。そういえば、語尾に「だべさ」をつけたこともないし、別れるときに「したっけ」を使ったこともないなぁ……。

7「永遠の森」菅浩江 ハヤカワ文庫 760円
8「アンクスの海賊」野尻抱介 ハヤカワ文庫 600円
9「AΩ」(アルファ・オメガ)小林泰三 角川ホラー文庫 781円

10「自虐の詩」上下 業田良家 竹書房文庫 各563円
 前々から熱く語る人がいたり、本屋(芳林堂の池袋本店)で強くプッシュされていたり(去年見たときは、都内で平積みしているのは本店だけ、なんてポップが立っていた)して気になっていた作品。
11「その橋の名は」八木ナガハル エスイー株式会社
 ビーンズコミックという、その名のとおりの豆本のシリーズ。SF的なポエムな世界。本文16ページに加え、巻末には英訳まで載っている。本屋ではなく、文房具店で買いました。確か、500円ほどだったと思う。

DVDソフト
12「トラトラトラ!」20世紀フォックス 3980円 1枚買ったら1枚タダ、キャンペーン
13「パットン大戦車軍団」 同
14「マトリックス・レボリューションズ」ワーナー コンビニでは税込み2500円だった
15「ガドガード」3巻(5〜6話) メディアファクトリー 5800円
16「神魂合体ゴーダンナー!!」4巻(7〜8話) IMAGICA・タキコーポレーション 5800円
17「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」8巻(15〜16話)バンダイビジュアル 6000円
18「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」9巻(17〜18話)バンダイビジュアル 6000円
19「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」10巻(19〜20話)バンダイビジュアル 6000円
20「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」11巻(21〜22話)バンダイビジュアル 6000円
21「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」12巻(23〜24話)バンダイビジュアル 6000円
22「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」13巻(25〜26話)バンダイビジュアル 6000円
23「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」1巻(1〜2話)バンダイビジュアル 6000円
 「2nd GIG」のOPは非常にかっこいい。草薙素子の黒いコート姿は何か見覚えあるな、と思っていたら、やはり「マトリックス」。もちろん意識して作っているんでしょうね。後者の原イメージが「攻殻」だったことを考えると、「ウロボロスの蛇」的な感じで面白い。それにしても、素子は急に若返りましたな(^^)。

2004.4.20 ◇to page top


国際的なアニメとイタリア人留学生の想い出

 11日、テレビ朝日系列(北海道だとHTB)でやっていた「決定!!世界各国1000人に聞く…日本アニメ人気ランキング100選」を観る。
 この手のものはワンパターンなので滅多に観なくなっているんだけど、海外版映像目当てで観てみた。
 しかし、予想どおり中途半端な内容。「100選」というタイトルなのに、30位までしか発表しないし、肝心の海外版映像も少なかった。
 ちなみにトップ5は、
「ドラゴンボール」
「ポケットモンスター」
「セーラームーン」
「ドラえもん」
「キャプテン翼」
 の順でした(結局一番力を入れて放送していたのは「ドラえもん」)。
 番組的には不満でしたが、これがきっかけであるひとりの人物の想い出が頭によみがえりました。
 彼の名は、イタリア人のアレクサンドル氏。友人の紹介で我が家に遊びに来たのが、約5年前のこと。ジャン・レノを若く、細くした感じの彼は東大大学院で日本文学を専攻しているという留学生でしたが、日本語を覚えるきっかけはやはり日本のマンガやアニメだったとのこと。
 彼のリクエストが面白かった。「山田康雄の声が聴きたい」。当然、「ルパン三世」はイタリアでは吹き替えですからね、オリジナルの声が聴きたいというわけです。そこで、LD(当時はまだLDでした)を引っ張り出して、どの回を観たいときくと、「七番目の橋が落ちるとき」という返事。彼はすっかり大興奮で、「山田康雄の声はイメージ通りだった」という感想でした。
「ルパンは沢山あるけど、どれが良いの」と聞くと、「緑色のジャケットのルパン。赤いのはダメです」と即答。わかっていらっしゃる(^^)。
 他にもいろいろ新旧作品のコレクションなどを見ながら、楽しく会話。「テレビ東京ではアニメの規制が厳しくてパンチラとかは駄目なんですよ」というと、「それはおかしい。『ミニスカポリス』をやっている局なのに」とか、「公害問題とか日本の経済成長の歪みが大きくて、結局日本は一度象徴的に沈むしかなかった」(『日本沈没』『スペクトルマン』など70年代作品の話)といった話題をワインを飲みながら延々としたものです。
 途中で通訳の友人が「ついていけん!」と匙を投げたことも楽しい想い出(実際は、アレクサンドル氏の日本語が上手くて、出番はあまりなかったんですけどね)。

2004.4.15 ◇to page top


最近買った本とDVDソフト 2004年2〜3月編

(価格は税抜き)
 神保町も秋葉原も津軽海峡の彼方になってしまったけど、いろいろと買い物は続くのでした(今回のリストの大半は引っ越し直前にそれらで買ったものですけどね)。

1「ドイツの最強レシプロ戦闘機」野原茂 光人社 1800円
 Fw190D&Ta152の全貌。長っ鼻のドーラについての1冊。何故かドイツ戦闘機の中では、Fw190フォッケウルフが好きなんですよね。陸上では突撃砲や駆逐戦車。ちなみに西川魯介さんもそういった「首がまわらないもの」が好きといっていました。
2「第44戦闘団ザ・ガランド・サーカス」ロバート・フォーサイス 岡崎淳子訳 大日本絵画 5700円
3「源田の剣」ヘンリー境田、高木晃治 ネコ・パブリッシング 4300円
 日米の記録をつき合わせて、「紫電改」の第343海軍航空隊の戦いを検証したもの。ほぼ同じ時期に「ザ・ガランド・サーカス」が刊行されたことは興味深いですな。
4「キャパ その青春」リチャード・ウィーラン 沢木耕太郎訳 文春文庫 590円
5「昭和天皇と鰻茶漬」谷部金次郎 文春文庫 533円
 日常の食事から儀式や行事の調理まで。

6「フェイダーリンクの鯨」野尻抱介 ハヤカワ文庫 640円
7「地球間ハイウェイ」ロバート・リード 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 940円
8「二十三の戦争短編小説」古山高麗雄 文春文庫 952円
9「遊動亭円木」辻原登 文春文庫 562円
10「新・本格推理04」二階堂黎人編 光文社文庫 940円

11「首輪物語」山本貴嗣 蒼竜社 571円
 山本さんから戴いた。おバカな設定(誉め言葉です)で丸ごと1冊のストーリーが展開していく。しかも、Hシーンを入れながら。「弾」(アモウ)の3巻のときも思ったけど、この手のものは難易度が高く、同様のことをやっている作家はあまりいないのではないかと……。

 DVDソフト
 大量に買っています。安く買える店を利用できるうちに、ということで、東京にいるうちに沢山購入していたんですな。
12「ターミネーター3」東宝東和 3980円
13「まぼろしの市街戦」IMAGICA 4800円
 フィリップ・ド・ブロカ監督の傑作。広川太一郎、富山敬らによる吹き替え版も収録されている。
14「ビスマルク号を撃沈せよ!」20世紀フォックス 3980円 1枚買えば1枚タダのキャンペーン
15「ロッキー・ホラー・ショー」20世紀フォックス 同
16「メンフィス・ベル」ワーナー 廉価キャンペーン中
17「古畑任三郎ファーストシーズン」BOX ポニーキャニオン
 買ったのではなく、TVのプレゼントに応募したのが当たったもの。ラッキー! でも、これで今年は運を使い果たしたかも……(^_^;)。

18「マルタの鷹」ワーナー 廉価キャンペーン中
19「神魂合体ゴーダンナー!!」3巻(5〜6話) IMAGICA・タキコーポレーション 5800円
20「キディグレイド」6巻(11〜12話) 角川書店・IMAGICA 5800円
21「キディグレイド」7巻(13〜14話) 角川書店・IMAGICA 5800円
22「キディグレイド」8巻(15〜16話) 角川書店・IMAGICA 5800円
23「キディグレイド」9巻(17〜18話) 角川書店・IMAGICA 5800円
24「キディグレイド」10巻(19〜20話) 角川書店・IMAGICA 5800円
25「キディグレイド」11巻(21〜22話) 角川書店・IMAGICA 5800円
26「キディグレイド」12巻(23〜最終24話) 角川書店・IMAGICA 5800円
 11巻と12巻の4話分、TV放映時とはオープニング、エンディングが変わっている。主人公たちの姿そのものが変わっているので、それに合わせたもの。
27「まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜」7巻(13〜最終14話)パイオニア 5000円
 とても苦いラスト。「可愛いメイドとふたり暮らしなんて、非現実的な妄想をいつまでも抱いているんじゃないよ」というメッセージなんでしょうね。
28「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」3巻(5〜6話)バンダイビジュアル 6000円
29「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」4巻(7〜8話)バンダイビジュアル 6000円
30「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」5巻(9〜10話)バンダイビジュアル 6000円
31「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」6巻(11〜12話)バンダイビジュアル 6000円
32「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」7巻(13〜14話)バンダイビジュアル 6000円
33「エアマスター」3巻(7〜9話)バップ 4800円
34「エアマスター」4巻(10〜12話)バップ 4800円
35「エアマスター」5巻(13〜15話)バップ 4800円
36「佐武と市捕物控」1巻(1〜4話)ビーム 3800円
 放映当時は観ておらず(北海道ではやっていなかった気がする)、DVD発売と聞いて前々から観たいと思っていたもの。墨絵や実写を折り込んだ画面づくり。こうした実験的な手法も時代を感じさせますな。

2004.4.6 ◇to page top


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