I氏の手紙

Ibuki Hideaki Free Talk

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近況・ようやく春・即売会をのぞきに行く

 3月末現在、北海道も日中の気温がプラスに転じ、日陰部分以外の雪が溶けてきました。東京にいたときは5度や6度は寒いと感じていたけど、こちらでは暖かく感じる。慣れというか、人間の感覚というのはやはり相対的なものですな。
 いまひとつ慣れないのは、バスで18分かけていく駅前商店街の寂しさ。東京に比べれば当然のことなんだけど、自分の記憶にある昔の街の姿と比べてもギャップがある。人通りは少ないし、街中で目立つのは消費者金融の看板ばかり。
 原因は、郊外の大型ショッピングセンターの方に客をもっていかれたから、とのこと。ここに限らず、同じような地方都市は多いみたいですね。
 そんな街中で、昔ペン先などのマンガ道具を買っていた(高校までは小説ではなく、マンガを描いていたのです)文房具店に寄ってみると、おお、マンガ同人誌即売会のポスターが3枚も貼ってある!
 正直、予想もしていなかったので驚きました。新刊本屋がほとんどなく(昔利用していた本屋は、ここ数年で全滅)、深夜アニメも放映されていない土地(「何故か「クロマティ高校」はやっていた)でも即売会イベントはきっちりとあるんですね。たくましいというか。
 で、3月下旬、さっそくそのひとつに足を運んでみました。
 行列はできていませんでしたが、入り口近くのホールには多くの人がたむろ。それが女性ばかりだったので、受付のおねーさんに「オールジャンル」であることを確認して入場(カタログは200円でした)。しかし、中もまた女性ばかり。しかも、大半が10代。うひゃー。
 片隅に「オレたちも頑張らないとなぁ」などといってる男子数人がいたのでちょっと話を聞くと、いつもこんな感じで女性上位らしい。おねーさん方の中には年2回のビッグサイト詣でをしている人もけっこういるとか。
 この即売会のサークル数はおよそ100。会場のスペースはそれほど大きくないので、人口密度は高く、熱気も高かった。
 さすがに場違いな感じがしたので、一周したあとに私は退場。売り物もジャンプ系などの一般的なものばかりで、好みとは違いましたので。
 しかし、考えてみると、全国的にはこれが標準的なマンガ同人誌即売会の姿なんでしょうね。マニアックなオンリーイベント(「オリジナル創作」「眼鏡っ子」、最近では「女装少年」「触手」というのもありましたな……)が成り立つのは人口の多い東京ならではのこと。多くの地方の場合は、最大公約数的なものとなるのは必然といえます。
 その一週間後には、デパートで地元の愛好家グループがやっている「懐かしオモチャ」のイベントもやっていたし、近々映画館ではスタジオ・ジブリの人が来て「イノセンス」上映に合わせて球体関節人形の講演をやるとのこと。探せば、それなりに面白いところはいろいろあるようです。
(3月28日記す)

2004.3.31 ◇to page top


引っ越し後の整理。SFアンソロジーを並べる

 東京から北海道に引っ越して、10日が経過。3月上旬は季節が逆戻りしたらしく、連続して真冬日が続きました。ちなみに真冬日というのは、1日の最高気温が氷点下ということ。朝方なんか、軽くふたケタですよ、ふたケタ。
 さて、そんな環境の中で、毎日整理作業が続いています。引っ越しでは本を梱包した箱を置く場所すらなく苦労したものですが、こちらは庭の大きな物置に荷物の大半を収納できるという有り難い状態。そこから母屋の幾つかの部屋に本や映像ソフトをせっせと運んで並べております。
 東京時代の反省から(軽く本屋一軒分の量があり、身動きとれず)、8畳の仕事部屋はなるべくすっきりさせようという方針。ここに持ち込んだのは、ほとんどが資料用のノンフィクション、辞書・事典類で、これですでに壁2面半が埋まりました。これからは残った壁半分にお気に入りの画集、写真集、マンガ、小説、グッズを並べていくつもりですが、スペースの都合上、厳選せざるを得ず、頭をひねることしばし……。
 その結果、小説――SF小説代表は、文庫のアンソロジーを並べることにしました。SFのエッセンス的なものがそろっていますし、もともとアンソロジーが好きなもので。
 以下は実際に並んだラインナップ(順は適当に手にとったものから)。

 中村融・山岸真編「20世紀SF」1〜6 河出文庫
 小川隆・山岸真編「80年代SF傑作選」上下 ハヤカワ文庫
 山岸真編「90年代SF傑作選」上下 ハヤカワ文庫
 クリストファー・プリースト編「アンティシペイション」 サンリオSF文庫
 アイザック・アジモフ編「世界SF大賞傑作選」1〜8 講談社文庫
(全部持っているといいたいところだけど、3だけは未刊なのだった。当然、探しても出てくることなし……)
 ホールドマン編「SF戦争10のスタイル」講談社文庫
 福島正実編「人間を超えるもの」講談社文庫
 福島正実編「不思議な国のラプソディ」講談社文庫
 福島正実編「千億の世界」講談社文庫
 福島正実編「破滅の日」講談社文庫
 風見潤・安田均編「世界SFパロディ傑作選」講談社文庫
 R・シルヴァーバーグ編「ミュータント傑作選」講談社文庫
 ファーマン&マルツバーグ編「究極のSF」創元推理文庫
 ジュディス・メリル編「年刊SF傑作選」1〜7 創元SF文庫(実際に持っているのは、まだ推理文庫のときのものだけど)
 ブラウン&レナルズ編「SFカーニバル」創元SF文庫
 ジュディス・メリル編「SFベスト・オブ・ベスト」上下 創元SF文庫
 ウォルハイム&カー編「忘却の惑星」(ワールドベスト66)ハヤカワ文庫
 ウォルハイム&カー編「ホークスビル収容所」(ワールドベスト68)ハヤカワ文庫
 ハーラン・エリスン編「危険なヴィジョン」1 ハヤカワ文庫
 ハリスン&オールディス編「ベストSF」1 サンリオSF文庫
 小松左京・かんべむさし編「気球に乗った異端者」集英社文庫
 小松左京・かんべむさし編「さようなら、ロビンソン・クルーソー」集英社文庫
 伊藤典夫・浅倉久志編「冷たい方程式」ハヤカワ文庫
 風見潤編「たんぽぽ娘」集英社コバルト文庫
 伊藤典夫・浅倉久志編「スペースマン」新潮文庫
 伊藤典夫・浅倉久志編「スターシップ」新潮文庫
 伊藤典夫・浅倉久志編「タイム・トラベラー」新潮文庫
 フレデリック・ポール編「ギャラクシー」上下 創元SF文庫
 エヴァンズ&ホールドストック編「アザー・エデン」ハヤカワ文庫
 オドエフスキー他「ロシア・ソビエトSF傑作集」上下 創元SF文庫
 カリンティ他「東欧SF傑作集」上下 創元SF文庫
(近年復刊されたこの上下巻各2冊、翻訳の大半は深見弾氏が手がけているのだが、編者としてのクレジットはない)
 ラングドン・ジョーンズ編「新しいSF」サンリオSF文庫

 ヒロイック・ファンタシーの代表として、中村融編「不死鳥の剣」河出文庫
 同じくモダンホラーでは  デニス・エチスン編「カッティング・エッジ」新潮文庫
 と、まあ、こんな感じです。読み返したい本が多くて嬉しい限り。まだ物置に残されたままのアンソロジー(ソノラマ文庫の海外シリーズとか国内のもの)も多いのだけど、キャパの都合上、ここまで。
(3月9日記す)

2004.3.11 ◇to page top


コミティア、そして北海道に引っ越し

 22日、コミティアの当ブースに来て下さった皆さん、ありがとうございました。
 次の「PARADOX ARCHIVES」(パラドックス・アーカイブス)の販売は、8月に開催されるSF大会のディーラーズ・ルームと夏コミを予定しています。購入希望の方はこまめに本コーナーのチェックを続けて下さい。
 なお、「PARADOX」本誌のバックナンバーについては、「paradox square」で通信販売を行っております。東京にいる間、ずっと力を注いで作ってきたものなので、とても愛着があるファンジンです。SFやファンタジーに関心のある人は、覗いてみて下さい。きっと掘り出し物が見つかることでしょう。
 ちなみにコミケ代表の米沢嘉博さん、何人もの作家の方々には、SF大会のディーラーズ・ルームで毎号御購入いただいておりました(それだけ注目されていたということです。宣伝、宣伝)。

 さて、そのコミティアから1週間も経たないうちに、私は北海道に住所を移している予定です(札幌は人口180万の大都市ですが、私が住むことになるのはその10分の1以下の小都市。まあ、北海道は札幌以外はみんな人口が少ないんですけど)。
 生まれは北海道なので里帰りということになりますが、じつは東京で過ごした時間の方が長くなっていますので、まだ北国暮らしの感覚が取り戻せていない感じですね。

 田舎では時間はゆっくりと流れるとよくいわれますが、ホントでしょうか。
 1日24時間というのはどこも一緒のはずですし、東京に住んでいたときのようにすぐ近くにスーパーやコンビニや本屋などがありませんので、日常の買い物に要する時間はこれまでの3倍以上。
 人づきあいや遊びの誘惑が無い分を差し引いても、本を読んだり、原稿を書く時間はこれまでとあまり変わらないような気がします。
 とりあえず良い点は、空気と水がうまいこと、夜空の星がよく見えること、そして使える部屋の広さが従来の3倍になったことでしょうか(おお、本以外のスペースがきちんと取れるなんて!)。
 これ以外にも、これから北海道での発見(再発見)はあると思いますので、徐々に綴っていく予定です。今年はネット環境を整えるつもりなので(さすがに公私ともに必要になってきた)、本サイトのスタイルもそのうち変わっていくことでしょう。
 そのうち自分自身で趣味に力点を置いたサイトも作りたいですし。
 では、落ち着くまでしばしの御猶予を……。

2004.2.24 ◇to page top


コミティアについてのインフォメーション 「猫耳戦車隊」の新作もあり

ARC表紙  創作漫画同人誌の即売会COMITIA(コミティア)67に、SFサークル「パラドックス」で出展します。

 2月22日(日曜) 11〜15時半(早めに店じまいすることもあります)
 東京ビッグサイト  東3ホール Y−5a

 販売を予定している本は、「PARADOX ARCHIVES」(パラドックス・アーカイブス)
                      伊吹秀明編著 900円

 コピー誌で創刊して25年、オフセット化してからも17年の歴史を持つSF&ファンタジー・サークルの会誌から私がチョイスしたアンソロジーです。
 ほのぼのした寓話、不条理ギャグ、闇の帝王の独白、異形の未来社会、宇宙を舞台とした冒険軍事アクション……さまざまな作品がそろいました。
 そこに「猫耳戦車隊」の新作短篇「猫と軍艦」をトッピング!

 中臣亮の描く表紙(もちろん猫耳少女!)が目印。中臣氏はカードゲームなどで活躍中の気鋭のイラストレーターです(近々マンガも描かれるとか)。
 当日のビッグサイトはワンフェスもあって賑わうと思いますが、ぜひコミティアの方にもお立ち寄り下さい。

 なお、私はこのコミティアの直後に東京から遠く離れてしまうため、即売会への出展はしばらく行いません。8月に開催されるSF大会のディーラーズ・ルームと夏コミでは委託販売を考えています。

「PARADOX」本誌のバックナンバーについては、「paradox square」で通信販売を行っています。これまでに多彩な活動を行ってきましたので、作品や記事の中には思わぬ掘り出し物もあるかもしれません(○○さんは昔こんなの書いていたのか、とか)。広義のSFやファンタジーに関心のある人は、覗いてみて下さい。ぜひぜひ。
P.S.グループだんじょん様のブース(B−22)にも新刊を置いてもらえることになりました。こちらもよろしく。

2004.2.4 ◇to page top


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