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インフォメーション 「コミックマーケット63」出展のお知らせ
12月29日(日)10〜16時(途中で撤収する場合もあり)
東京ビッグサイト 西1ホール に−20a 「パラドックス」のブース
今回も運良く当選することができました。上記の場所・時間にて販売します。
売り物は残り少なくなった「On the Catwalk」。「猫耳戦車隊」の書き下ろし「ペライベート・ニャンニャン」を表の看板として宣伝してきましたが、本書は裏看板というべきものがあります。
やはり書き下ろしの「角川文庫から見た日本SF史の転換点」。第1世代以降のSF作家が、どのレーベルから文庫本を出してきたか、ということを細かく追った論考。数字で判明する意外な事実。現在のヤングアダルトと呼ばれるジャンルはどの時点で誕生したのか。いろいろなものが見えてきます。SFに関心のある方は、ぜひこの機会に御購入下さい。
そしてもうひとつ。25年続いてきたSF同人誌「PARADOX」も、ついに最終号が出ます。
特集はとくにありませんが、「漫画同人誌即売会でいかにしてSFファンジンを売るか」といった体験的論考などを掲載し、ユニークな内容になっています。小説の創作誌に参加したことのある方なら、うなずける点やヒントが見つかるはず。
創作陣も読み応えのある最強の布陣。
ヒロインたちが活躍する近未来の海洋軍事アクション。
理系感覚とディック的な不条理感が融合した異色作。
かつて井辻朱美氏から「ジェイン・ヨーレンやタニス・リーの短編よりぐさっときました」という評をもらった作者による新しい幻想譚。
他にも日本のマンガ・アニメに影響を受けた海外コミックの紹介、意外な特撮ヒーローが海外ファンの心を捉えているレポートなども掲載。
伊吹秀明、岡本賢一、青山智樹、健部伸明、東條零といった関連作家のエッセイと作品リストもあり。
ここ10年でSFファンジン大賞2回、アート部門賞3回、創作部門賞1回、評論部門賞1回を受賞し、商業アンソロジーも発行したサークルの最後の1冊。ぜひ、フィナーレまでおつき合い下さいませ。
2002.12.18 ◇to page top
口を開くのも難儀な近況
東京に雪が降った9日、親知らずを抜いてきました。
ただの親知らずではなく、奥深く、横倒しになっている状態で、近くの歯医者では手に負えないという代物。そこで紹介状を書いてもらい、某大学病院の口腔外科というところに行ってきたわけです。
歯茎を切開し、親知らずをふたつに分けて抜くという作業は、麻酔のおかげで痛くはなかったのですが、その後の腫れに難儀しています。
頬というよりは、顔半分が腫れ上がった状態。口を開けるのも億劫で、食事は液体カロリーメイトやお粥ばかり(他に味の素から出ているベトナム麺のフォーというのを初めて食べた。さっぱりしていて好み)。
電話が来てもろくに話ができないため、常に留守電モード。必要のある人だけFAXで返信しています。
担当医の話では、腫れのピークは11日(水曜)とのこと。……という事情ですので、お仕事関係の皆さま、御安心下さい。電話に出なくとも、「逃げまわっている」わけではありません(笑)。
鎮痛剤のおかげで頭がボーっとして、仕事はさほど進んでおりませんが(あわわ)。
2002.12.10記す ◇to page top
最近買った本とDVDソフト 2002年10−11月編
(価格は税抜き)
1「生命科学の近現代史」廣野善幸、市野川容孝、林真理編 勁草書房 3400円
2「宇宙環境利用の基礎と応用」東久雄編著 コロナ社 3300円
3「新版 西洋騎士道事典」グラント・オーデン 堀越孝一監訳 原書房 4800円
4「悲劇の軍艦」吉田俊雄 光人社NF文庫 638円
相変わらずの名調子。初出は『軍艦十二隻の悲劇』(昭和41年・オリオン社)。今回登場しているのは八隻なので、四隻分削られていることになる。著者は明治42年生まれの93歳。明晰なあとがきは健在である。
5「鷲尾三郎名作選 文殊の罠」日下三蔵編 河出文庫 1200円
日下氏の本格ミステリコレクションも6巻目の本巻でラスト。第一期と記されているので、第二期以降も期待したい。
6「危険な魅惑のアロマ」年見悟 富士見ミステリー文庫 540円
7「盤上の敵」北村薫 講談社文庫 590円
8「どんどん橋、落ちた」綾辻行人 講談社文庫 590円
9「鳩笛草」宮部みゆき 光文社文庫 590円
む、最近はミステリーばかり買っているような。もっとも、これらは買っただけでまだ未読。いつ読めることやら。マンガはすぐに読めて良いですな。
10「ヒカルの碁」19巻 ほったゆみ&小畑健 集英社 390円
11「リザードキング」2巻 馬場康誌 ワニマガジン社 533円
格闘ギャグ漫画と、一言だけでは語れない作品(なんせ主人公が悪魔にとりつかれているのだから)。1巻が出たのはずいぶん前だよなぁ、と思ってあとがきを見ると、なんと4年前だ。何らかの理由で封印されていたのでありましょう。
それにしても破壊王・橋本真也は寛大な男ですな。作中であれだけひどい目に合わされていながら、帯で広告を手伝うなんて。それ以上に表紙で主人公より目立っているが。
12「イケてる刑事(ポリス)」5巻 佐野タカシ 少年画報社 495円
ちょっとHな警察コメディと思いきや(実際そうだが)、この5巻は別の要素も加味されている。いまはなきジャイアンド馬肋(ばばら)の技と経験値を詰め込んだDNAチップを狙うアンソニー猪本と闇の組織。弱小団体に育てられた孤児院出身のレスラー(技は空手チョップのみ!)。他にも地下プロレスやら試合に名を借りた美女レスラーの陵辱シーンやら、押さえるべきところ(?)は押さえ、しかもきちんと大団円になっています。この手にネタに弱い私。
いただいた本
13「コミック新旭日の艦隊」13巻 荒巻義雄&飯島祐輔 中央公論新社 1000円
DVDソフト
14「ラーゼフォン」6巻(第15〜17話) 出渕裕総監督 メディアファクトリー 6000円
15「ラーゼフォン」7巻(第18〜20話) 出渕裕総監督 メディアファクトリー 6000円
2002.12.4 ◇to page top
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